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コーチ特集2 藤森啓介 『Commander』

2012/07/27

早稲田大学ラグビー部のATコーディネーターを任され、シニア、ジュニアチームを指導した経歴の持ち主。
『彼らを一人前にすることが、課せられた責務。立場ある者が責任をもって人を育てていく。そこには絶対の愛情がなければならない』
今の社会に何が必要なのか、求められるリーダー像と品格。未来を背負う彼らにラグビーだけでなく、『Noblesse Oblige』の精神を伝えていく。
早稲田摂陵の『Commander』が3年目で初めて語る想いとは。


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まず、はじめにこの学校に勤める経緯を教えてください。

先生をするなら早稲田の良さを伝えたいということで、早稲田系列の学校で探していました。ただ、世の中そんなに甘くないので、他の学校も探していていくつかの候補の中から、すでに決めている学校がありました。そこは仕事の環境や条件はすごく良かったんですけど、ラグビー部がなかった。それ以外は完璧な条件でしたね。自分がなんで先生になりたかったのかを考えたとき、ラグビーがない人生は考えられなかった。そこに早稲田摂陵で働かないかという言葉をいただいたので、すぐに行くことを決断した。こう考えると昔はなにも考えず、若くて勢いがありましたね(笑)

実際に来てみて

うーん、なんていうんだろう。This is Osaka??大阪ライフは?みたいな感覚でしたね。あとは田舎だなと・・・。自然溢れているし、虫もたくさん・・・・
ある日、朝方に背中に痛みを感じて飛び起きたんです。そしたらムカデのほんと小さいのがいて、他の先生に言ったらそんなのここでは普通だよと言われました。。。東京の生活では、虫が入ってくるなんてなかったのでここには住めない、東京に帰ろうと一瞬思いました。今は虫が侵入できないように完全に対応しています(笑)


困ったことはどんなことですか?

今でもそうですけど、言葉の壁はありますね。海外じゃないですけど、アウェイ感はありますよ・・・・。
標準語で話すと大阪人には厳しく聞こえるみたいで、困っています(苦笑)     がんばって大阪弁で話すようにはしていますけど、生徒には間違っているとよく言われます。大阪弁が飛び交っている中、標準語ですから・・・
 
指導してみてどうですか?

大阪人はノリとか良くて楽しいです。
2年前の真島組は、真島を中心に一生懸命やっていたけど、自分が来る前は、勝てない日々が続いていて、何をしていいのかわかっていなかった。自分が初めて顔を会わせたとき『本当に指導できるのか?』みたいな顔していましたね!真島を筆頭に反抗的な態度もたくさんあったしね・・・(笑)
でも、彼らは本当に純粋で熱かったですよ。ただラグビーの勝ち方、原理原則を知らなかっただけ。どんなスポーツでもそうですけど、そのスポーツで大事な幹を押さえて大きくしないと、いくら努力しても勝てないですよね。努力は絶対大切ですけど、理論と理屈を理解していないと成果はでないので、自分がやったことは、効率よく勝つ方法を教えただけですね。ラグビーはこうだよ!みたいな感じです。それが正解かどうかはわからないけど、早稲田大学が優勝している以上、教えていることは間違いではないという自信はあります。

いきなり最初の大会で3連勝しました

あれは大きかったですね。どんな指導者でも初戦というのは大事です。藤森の言っていることで、本当に勝てるのか、付いていっていいのかという気持ちになる。そうゆう意味では、彼らの信頼を得た瞬間でしたね。特に何か彼らに教えた訳ではないですけど、魔法の言葉と気持ちで勝ちましたね(笑)それぐらい彼らも必死に変革を受け入れようとしていたということでしょう。ここで変わらなきゃなにも変わらないんだと!!


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毎年そうですけどいろんなイベントをしていますね?

チームには熱が必要で、どんなときでも真剣になれる人物が必要。いろんな経験の中でチームの熱や信頼は上がっていきます。チームの熱が多いチームは、確実に強く、楽しいときやつらいときがたくさんあるほうがチームは強くなると確信している。将来、先輩や同期で集まったときに、あんなこともしたなと言い合えるような関係になってほしいなと思っています。今年もイベント考えていますよ!富士○いきたいですね!日本一の頂を制覇する的な・・・・でも、大阪からは登りにくいらしいので、無理かな。山が無理なら・・・でしょうね!!



よくかっこいい男を目指せと

かっこいいっていうのは見た目ではなくて、中身のある人間を目指せということなんです。責任感や誰かのために何かを真剣にできる、真剣に悩んであげる人物になってほしい。社会に出て行ったらそうゆう関係が稀薄になります。そんなとき、このラグビー部での経験をいかしてほしいなと思います。
彼らはまだまだかっこいい男ではないですね。自分のことで精一杯だし、自分から行動に移せていない。MGや保護者の協力に甘えていて、当たり前だという感覚があります。少しは良くなってきたと思いますが、気遣いができないですね。



かっこいい男を目指してほしいという考えは、だれの影響ですか?

早稲田大学の元監督である清宮さんの話ですが、ある部員が練習後のポジ練でそわそわしていたんで、清宮さんが理由を聞いたら、彼は『今日女の子に告白する予定なんですけど、練習が長引いて彼女を待たせているんです』と恐る恐る答えた。そのとき清宮さんは、『そんな大事な用事なら早く言え。今すぐ彼女のもとに行って告白してこい』と答えた。ラグビーだけでなく本当に大事なことは、今、なんなんだと彼らの目線にたつ。そうして男気を見せてくれる人に、人はついていこうと思う。人の上に立つものの姿勢、持つべき気概なものを感じて、そんな人の気持ちを理解できるような男になってほしいなと思っています。あとは愛読書の『闘争の倫理』に、かっこいい男とはどんな人物か書いてありますね。
 
 
尊敬する人物はいますか?

一番は大西先生(元ラグビー日本代表監督)ですね。家に行ったときに、たくさんのラグビーの資料を見せていただいた。衝撃を受けましたよ!走るコース、パスのコース、フォローの角度などすべてが計算式で書かれていて、たくさんの戦術が書いてありました。何十年も前から現代のラグビーをしていた。これは本当にすごいことです。『闘争の倫理』に、人の究極的な心理やラグビーからの教育について書いてあって、何回も読んでいます。自分の指導もこの本を生かしてやっています。今は絶版でなかなか手に入らない。見つけたら買って読んでほしいですね。
他には、清宮さん、中竹さんですね。今の自分の指導方法があるのは、お二人のおかげです。どちらの方もすごくて勉強になります。
あとは、エディさんですね。久々に興奮させられるラグビーを見せられました。オリジナリティーがあって、日本のラグビーは本当に変わると思えます。
エディさんの記事はいつも読んでいて楽しいですし、いろんな知識をくれます。
大西先生もエディさんも共通しているのは、負けず嫌いで、一日24時間ラグビーを考えているところかなと思います。それぐらいやらないと勝てないですよね。
他にもたくさんいるんですが、この話をするとたくさんの人に感謝しているので難しいですね。人は出会いがとても大事だと生徒には伝えたいですね。

清宮さんと中竹さんの違いは何ですか?

一言で言うと親分と先生かな。俺についてこいと見せるのが清宮さん、一緒に作り上げようみたいな感じが中竹さんです。
清宮さんからは、ATの理論と理屈を習いました。中竹さんからは、DFの理論と理屈を習ったのでふたりの良い所取りした感じです。あとは、今まで自分が考えてきたものをプラスαしています。
基本は早稲大学と同じ戦術や練習ですね。
 
早稲田大学ではジュニアチームのトップ、全体のATのコーディネーターをやっていましたね
 
1年目はジュニア(3軍、4軍)のコーチでした。将来、指導者になろうと思っていたので、現役時代から練習メニューや戦術などはノートに書き留めていましたので、そうゆう面では問題なかったですけど、練習時間のマネジメントなど最初はうまくいかなかったですね。ただ、練習をさせているだけでした。
ジュニア時代は、順目ATをチームの柱にしていました。早稲田の基本は相手より人数が上回ること。そのために、けっこう走らせていました(笑)コーチの森も藤森の練習はきついこと知っています(笑)。だからこれからは・・・・・・・・・ね(笑)
もちろん早稲田のシステムに合うように一人一人どこに走り、どんなプレーをするのかはコーディネートしていたので、無駄走りはなかったです。このラグビーはいつかやりたいですね。
ATコーディネーターは、全体のチームに必要なサインと理論、大事な肝を教えていました。
 
コーチをやって良かったこと
 
世界が広がりました。ラグビーのことを本気で話し合えるのは幸せでしたね。それが大学日本一のチームなら、なおさらです。
今、JAPANのコーチをやっている勝田さんとか近鉄のコーチの今田さんにはお世話になりましたし、よくラグビーについて議論していました。
DFコーチも本当にすごかった。『相手に精神的、肉体的恐怖を与えることが最高のDFである』とか普通に言いますからね。その道を究めた人の発言は説得力があります。ATコーチとDFコーチは良く話し合い、お互いの考えを理解したうえで、それを上回るような考え方をしてやろうと思っていましたね。DFの心理がわかると、ATも上手くいきますよ。
U-20の分析も頼まれたりしましたし、いろいろな人とラグビー談議できたりするのは楽しかった。
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早稲田大学ってどんなところ?

それは大学?ラグビー部?大学は本当に人種のサラダボウル?るつぼですね。みんな個性があるけど、早稲田が好き。早稲田大学に行ったら、早稲田のこと嫌いな人自分は聞いたことないですね。
ラグビーは、本当に競争社会。人生の厳しさを教えてくれます。もちろんラグビーは日本一の理論を教えてくれるので、早稲田をおすすめします。

他大学との違いはなんですか?

うーん、あんまり見たことないからわからないですけど、早稲田はプレーに意図があって組織的ですね。あとはプライドが他のチームよりすごいかなと。コーチングも細かくて意図が明確にされている。練習時間も管理されて時間通りにテンポよく進められますね。
エディさんのラグビーも緻密でルールがあるので、そうゆうのを紐解いて分析してわかったときは楽しいですよ。彼らにはできないラグビーの違う楽しみ方です(笑)この領域に来たら、ラグビーはすごい楽しいですからね。

指導は3年目

一年一年が自分の中では勝負だと思っているので、あんまり3年目という意識はないですね。3年かけてやっとラグビーができているという感覚はありますけど。でも結局は結果ですよ。良いチームとか勢いがあるとか最近言われてきましたが、指導している以上、結果を求められている立場ですし、結果を残さないとダメです・・・生徒からの情熱と自分の情熱がなくなったとき、それは指導してはいけないということですね。なので1年1年です。

今年のチームはどんな感じですか?

上級生がプレーで引っ張れてはいますね。そこに2年生がどれだけ食らいついて、ついていけるかで結果は変わってくるかなと。
ただ、スポーツの楽しさを理解できている生徒が少ないかな。どんなゲームにも駆け引きがあり、自分の策が相手に対してどのような効果があったとか、それに対して相手はこう返してきたから次の手はこれだという駆け引き、つまり騙し合いができない。スポーツの楽しさってこうゆうところじゃないかなと。僕にとっては、いやらしいプレーと言われるのは最高の褒め言葉ですよ!野口とかにはほんのちょっとだけ、ほんと少しですよ?感じます(笑)

4月の大会は3敗

そうですねー初戦がすべてですかね。自分の戦術ミスもあったんですけど、彼らから戦う男たちの雰囲気はなかったです。緊張もありますけど、チームのまとまりと徹底がなかった。相手の方が、仕上がりが早かったかなと。この時期にこのレベルと戦うときは、これのレベルが必要だと教えられました。
そうゆう意味で、自分も彼らはまだまだ壁を乗り越えられるぐらいの経験値がなかった。相手の方がレベルの高い試合に慣れていた。でも、追いつけると思います。自分の計算通りにやるべきことはやっていますし、今すべきことを地に足をつけてやっています。焦りはないですね。

ゴールデンウィークでは徳島にいき、いろんな選手が試合に出ました

そうですね。たくさん試合があって、部員全員が成長できたのを実感できたかな。素人の子も試合に出場して普通に試合できていたし、能力は高いよね。Bチームは武本を中心にまとまっていたし、良かった。早稲田の3年生として背中でみせていて頼もしい。だけど、それで満足してほしくない。必死にAチームに食らいついて最後には武本みたいな選手が入ってきたら、チームは必ず強くなる。
Aチームはまだまだ甘い部分や精度が足りない。連続したプレーやここでのスイッチが入らないところはもどかしいね。他人任せの部分を修正していかないと。その中でも、やっぱり1年生の平尾は良かったね。あそこまでできるとは思わなかったので、良い意味で期待を裏切られた。
 
 
普段は何していますか?

この質問答えるの?(笑)自分はコーヒーが好きで、よくスタバに行っています。コーチの森とラグビーの話をしたり、戦術考えたりしていますね。それ以外は、将来のためのいろんな勉強ですかね(笑)自分にもたくさん夢や目標がありますから。
 
 
廣瀬監督について
 
本当に自分のことを理解してくれているので、自由に指導させてもらっています。何年も経験されているので、自分の指導が足りないところを見極めて、生徒のケアをしてくれているし、生徒を引き付けるトーク力など学ぶところたくさんあります。
今まで一人でやってきたことは本当にすごいし、大変だったと思います。いつか廣瀬先生を男にしたいと思います。勝たせたい理由の一つです。
 
森コーチについて
 
とても頼もしいですし、助かっています。自分の目が行き届かないところをしっかり見てくれるし、FWは彼に任せています。きっと要求は高いと思いますけど、準備や課題の提示、反省点などきっちり示してくれます。ラグビーの試合は、世界を含めて全部見ているし、僕よりラグビー知っているんじゃないかなと思いますね。
なにも言わなくても、だいたい同じことを考えてくれているので、意見を合わせやすい。
 

生徒にはいつも夢や目標を持つことが大切と言っていますが、なんで?

人は志や夢を高く大きく持つことで成長する。壁が高い方が困難は多いですが、できたときの達成感は大きい。その過程で人はとても成長して、考えるようになる。それが人生を最終的に豊かにすると思います。だからいろんな経験をしてほしいし、自分自身も、これからの人生に夢や目標を持つことにしています。やりたいことたくさんあります(笑)でも、ほんとに考えて何かをする生徒は少ない。これはラグビー部だけの話ではなく、現代の子供がそうゆう感じです。
自分が言っていることが伝わったのかはわからないですけど、真島組の中でカナダに留学した生徒や、自分の行きたい大学に再チャレンジするような人がでてきた。これは本当にうれしいことです。今を熱く生きてほしい。

指導で大事にしていること

本気でやることです。本気でやらなければ後悔したり、本当の喜びは得られない。真剣さの中にある本質を見極めてほしいと願って指導しています。だから自分も本気ですし、生徒にも問いかけます。これが決勝戦でやるプレーですか?それが最後のワンプレーでするプレーかと!
野球の星野監督が、厳しさ7割、優しさ3割が本当の愛情だと言っていて、それはすごい共感しますね。
あとは、『Culture』と『Philosophy』をチームに持たせるような指導は、意識しています。
早稲田摂陵は、ほかのチームより優れている部分、絶対に負けてはいけないプレーがたくさんあって、面白いねと言われたいですし、自分がいなくなってもずっとあるようなものを作り上げたい。

本気でやることを生徒はできている?

ここが一番言いたいところだね。まだまだ本気で出来ていないね。今の子供は厳しい経験をして生きていない。誰かに甘えて、他人の責任にする傾向がある。あとは厳しい、つらいとなるとすぐに辞めたがる。辞めるというのは、前に進むことでなく後退することを意味しているし、目標や夢があってやめるなら応援するけど、みんなそんなものもないのに言い訳を並べてくる。俺からしてみたらただの逃げだね。辞めたいというのは誰にでもあることですよ。でも、そこで踏ん張って前に進むか、がんばれず逃げるかで人間性って現れます。他の夢や志を持ったなら応援するけど、そうゆう逃げる生徒をなんとか育てたいっていう想いはいつもあるし、何か一つのことに真剣に打ち込む、そして自分の手で一つの結果を出すことが大切なのにと思います。嫌なこと、つらいことにどう付き合っていき、楽しさや面白さをさがしていくことが大切なのにと思います。
あと、現実から目を背けるのに慣れている。もちろん彼らだけでなく早稲田大学でもよくあることですが、同じレベルの選手が二人いたときに、監督はどちらを起用するか迷う。その時に自分にベクトルを向けられる選手を使う。なぜ選ばれなかったのかを考えたときに、監督が見ていないだけと言うのか、自分の努力が足りなかったからだと思うかです。後者の方が確実に成長し起用されます。そうゆう選手をたくさん見てきました。
人は追い込まれたときに本当の姿を現します。ラグビーはそのような場面が多い。痛い、きつい、つらい場面でどうするかを見ています。この選手は本当にチームのために自己犠牲してくれるかと。
もちろん求めているのは高いけど、社会に出れば厳しいことはたくさんあって、納得できないこともたくさんあるけど、それをどう自分で解決していくかが問われている。それを教えられるのは今だけです。僕らの役割は彼らにたくさんの可能性を与えることなんです。いっぱいつぼみをつけて、大学で花開くような。

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 どんなチームを作りたいか

根本にはボールと人が動くラグビーですね。観ている人は、ボールが動く方がわくわくしますからね。サッカーで言うとバルセロナ+アーセナルです。いかにスペースをマネジメントするか。ボールをもらわないときに、どのようなところにポジショニングし相手をコントロールするか。そのなかで、人とボールが動き、連動性がある形を作り出す。バルセロナは選手も良いですけど、組織力が高いですよね。あとはいろんな選択肢の中で見ている人にも、意図がわかるようなラグビーをしていきたいです。
 
目指すラグビーには近づいている?

段階を踏んでいます。土台を大きくしなければすぐに崩れてします。目先の指導ではなく、最終的なチームの形を見据えてやっています。ラグビーはルールが毎年変わり、今年も多少の変化はありますけど、ラグビーというスポーツの本質にあるプレーは変わらないので、その部分を強くすれば確実に毎年強いチームは作れます。
見ている人には1年目より2年目、2年目より3年目とラグビーの幅が広がり、違うラグビーをしていることはわかると思います。やっと普通のラグビーが出来るようになったので、ここから早稲田のオリジナリティーをつけていきますよ。
 
6月は負けなかった

そうですね。でも、すべて紙一重であり、実力は拮抗していると思います。僕らが目指しているのはもっと高いレベルですから、全然ダメですね。でも、結果が示すように自分たちのやりたいことが整理され、大崩れしなくなった。安定感が出てきたので、良い感じにはなっています。
 
これからのチームの作り方は?

テスト前までの選手の成長、チームの成長をチェックしていました。森と分析した結果、だいたい50%ぐらいの完成度です。合宿までに70%、合宿で80%、9月で90%、10月の終わりには100%に近づけたいですね。今はハードトレーニングしています。手ごたえはかなり出てきました。
彼らは素人なので伸び率がすごい、まだまだ伸びるところがたくさんある。ほかのチームより可能性は秘めているので、コーチ陣の期待を越えるような、想定をはるかに超えるようなBIG BANGを起こしてほしい。
彼らが夏でどれだけ努力できるかです。100%じゃなく120%でやれるかで結果はだいぶ違うと思います。3年生の意地を見たい。
 
最後に・・・・

いろいろな人の支えやご支援があり、今のチームがあると思います。
早稲田摂陵ラグビー部で良かったと思ってもらえるように、伝統や文化を意識し、早稲田摂陵にしかないものを作り上げていきたいと思います。