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VS 大阪産業大学付属高校 「失われたモラルと熱さの欠如」

2012/04/19

桜舞い散る中、大阪府総合体育大会が淀川工業グランドで行われた。
早稲田摂陵にとって、すべてが格上のリーグ戦。未開の地に一歩足を踏み入れ、3年間でやっと届いた領域。素人軍団はどこまで、このリーグ戦で活躍し、自信をつけていけるのかが注目であった。
一つの壁を超えるためにも、初戦・大阪産業大学附属戦を勝ちにいった。
11時10分 キックオフ。
キックオフから、積極的に自陣で攻めるもゲイン出来ずに、10分以上自陣で攻防が繰り広げられる。その均衡がやぶられたのはセットスクラムから。コミュニケーションミスによりあっさりとBKラインを突破され、失点する。先制点がほしかったチームとしては、試合の流れを相手に持っていかれた。
反撃に出ようにも、主将やDFの要を欠いての布陣では歯車は狂い、大事なところでボールセキュリティーが甘く、ミスのオンパレード。一本獲れていれば試合の流れは変わったかもしれないが、相手の方がゲームのポイントを抑え、常に得点を稼いでいき、最終スコアは0-49と大敗した。さすがに大阪は甘くないと跳ね返された試合であった。
相手の戦術によって対応できない、相手が分析してきたときに対応できないのは、自分たちが弱いからであり、相手の用意が上回った結果。素直に認めるしかない。また、自分たちのモラルの低さ、熱さの欠如は早急に改善していかなければならない。残りの時間でこの差をどう埋めていくのか考える必要がある。
 
 
公式戦の難しさはこのようなところにあるだろう。練習と本番はまったく異なることを認識させられた試合であった。また、自分たちのラグビーに対するこだわりが少なく、やりきるという覚悟、責任感の欠如が露呈した試合であった。アップに関しても、発せられる熱は少なく、他人頼み、周りを巻き込むような熱を持っている選手が少なかった。コーチがすべてをやってくれるという姿勢こそが、うちの弱さである。ほかのチームで当たり前は、早稲田摂陵では当たり前ではない。すべてをコーチから与えられ、指示待ち人間ではチームは強くならない。自ら考え、周りを巻き込み、自分に厳しく仲間に厳しくするチームでなければならない。きついのは当たり前、声を出すのは当たり前、走りきるのは当たり前、この当たり前の数の多さこそが、強いチームのバロメーター。
今こそ一人一人がリーダーになり、自覚と責任を持ち、『BIG BANG』しなければならないのではないだろうか。今、君たちが変わることが試されている。