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VS関西大倉 「北摂でラグビーをするなら早稲田摂陵!!」

2012/01/22

試合後の光景が、この試合の評価を物語っていた。
観戦した人にはわかったはず。ゲーム内容が良くなかったのが・・・・・
公式戦会場での反省練実行。そこにはただならぬ雰囲気が出ていた。
 
『普通に試合して、普通に勝っただけでは意味がない。そして、最後は集中力が切れて、早稲田のプライドはどこにいったんだ。お前らの着ているジャージは、そんなことを許さない。ジャージの重みを考えろ。』

試合終了の笛がなるまで、相手を完膚なきまでに倒す、それが、早稲田ラガーマンの持つDNA。
途中から勝つことは間違いなかった。ただ、あの終わり方、そして集中力には納得いかなかった。
なぜなら、俺たちは、早稲田ラグビーの看板を背負っている責任があるから。ただのチームならそれでもいいのかもしれない、今年優勝を狙っていくチームにはあるまじき姿
 
 























 

 
























 
1月22日 VS関西大倉
 
この日はいつもと違った。早稲田伝統の『赤黒』ジャージではなく、相手とジャージが似ているということで、初お披露目の2ndジャージを着用して公式戦に挑んだ!
そして、気合が入る理由はほかにある。
目と鼻の先にある関西大倉には、早稲田摂陵の代表としてラグビーで負けられない。北摂地域でラグビーをするなら・・・・・・・・・・・・・「早稲田摂陵」と!!!!!
この地域の人たちに思わせる必要があった。長年にわたってお互い切磋琢磨し、幾度となく打ち砕かれ、涙した先輩たちの借りを返すためにも、隣のライバル・関西大倉にだけは、ゼッタイニマケラレナイ戦いであった。

12:10分 kick off

キックオフで前回のミスはなく、序盤からブレイクダウンで圧力をかけ、ペナルティーをゲット。ラインアウトからモールを押し、アドバンテージを手に入れ再度ペナルティー。ここで選手は、クイックリスタートを選択する。しかし、案の定ミスを犯し、相手ボールスクラムになる。案の定というのにはいくつか理由がある。それがわかっていないようでは、勝てるゲーム、接戦のゲームを落としてしまうことは間違いない。
あの場面での正解は、落ち着いてモールからのトライである。理由はいたってシンプル。1つは、明らかにモールでの差があったこと。二つ目は、試合の序盤で得点が動いていないときには、先に手堅い方法で得点をとる必要がある。それがセオリーである。まだまだ、彼らは青いなと感じたシーンであった。ただ、勉強になったことは確かで、次回にそれを生かせばいいこと。
























 

 
今日の口火もCTBの熊澤から始まった。(彼と常翔学園のCTB対決は、指導者として非常に楽しみである。また、試合を欠場した守備の要、CTB谷場もどれだけ通じるのか見応えがある。)彼がボールを持ってゲインするとゲームは動き始める。ただ、関西大倉の前に出るDFに手を焼き、ボールをファンブルする場面が多く見られた。
1年CTB・大島はまだまだ発展途上でゲームをコントロール出来ていないのにも関わらず、上級生のサポートがなかったのは、まだまだ自分のことで精一杯の選手が多いことのあらわれ。試合中にマネジメントを修正し、そこからはボールが回るようになった。後半の後半は、彼らにプライドを感じられなかった。観ている人の心を熱くさせるような、タックルは?激しさはどこに??交代で入った選手にも熱さを感じることができなかった。それが周りの選手に伝染し、時計が止まったように自陣でラグビーをし続けた。
監督やコーチに修正してもらっているようでは、本物のチームになりきれない。
ただ、試合自体が大崩しない、勝ちきれる地力がついてきているのは、素人軍団がいかにこの2年間で地道にやってきたか。
FWのセットプレーはチームの核になり始めている。彼らが安定していることで、セットATラグビーを体現できる。セットATこそ最大のチャンスである。ここは今年のチームの核になる可能性十分である。
 

 
『すべてはグランドに詰まっている』
グランド上ですることがすべての結果を決める。その現実に目を背けることなく、ひたすら右肩上がりで成長を続けるしかない。
 
次はいよいよ。常翔学園戦!大阪のトップチームに対して、どれだけ自分たちが力を出せるのか。簡単に引き下がることはできない。今、自分たちがこだわっていること、どの部分が通じてどの部分が通じないのかをきっちりと見極める。さらには、彼らがどれだけ噛みついていけるか。
























 
 
(藤森コーチ)
今日のゲームでは、経験値の浅さと、早稲田のプライドを感じることができなかった。勝つことは最低限の評価。試合の終わり方、勝ち方は非常に重要。次のゲームにつながらない終わり方は、許されない。そういった意味では、試合後に反省練をしなければならなかった。早稲田大学でも試合に負けたら必ず反省練をするし、勝っても内容によっては反省練を行っている。彼らがこのようなことを通じて、試合への取り組み方や考え方を変えてもらいたいと思う。
ゲームの内容に関しては、まだまだ物足りないことが多すぎるので、一つ一つクリアしていかなければならない。パス精度に関しては、早稲田ラグビーを体現するために、マストスキル。全体的に底上げしていかなければならないし、コンタクト場面の二人目の寄りなど、非常に遅かった。一つ意識したら前回のことを忘れてしまっているので、うまくリンクさせて練習しなければならないと痛感した。
次は常翔学園ということで、彼らにとっては大きな壁であり、自分たちの現状を知る良い機会。トップレベルと戦う気持ち、自分たちのゲームをどれだけできるかが大切。