vs合同B 「Road to 同志社香里」
2011/09/29
road to 同志社香里
試合終了の笛が鳴り響いたとき、我々は挑戦権を得た。
試合に勝ち『たい』ではなく、勝たなければならない。早稲田ラグビーにとって勝つことは『must』である。そこがほかのチームと違う文化。早稲田ラグビーにとって『熱』は大切。一人一人の『熱』がチーム力となる。
試合の週の月曜日。
この日は唯一のガチ練。AT/DFが始まる前に彼らにこう告げた。
『Bチームにチャンスを与えます。ここで活躍できればレギュラーで使います。Aチームは当然のようにBチームを圧倒すること。出来なければレギュラーから外れます』この言葉に奮起したBチームはAチームと互角の勝負を演じた。
AT/DF中、2年生から『B行くぞ』『Aチームのやつ、怪我させたら俺らが試合出れんだよ、いこうぜ!』
この言葉を聞いたとき、この試合の勝利を確信した。
これが早稲田ラグビーのあるべき姿。誰もがあの『赤黒』ジャージを目指し、試合のメンバーが決まるまで諦めない。これこそがチーム力。そうゆう意味で彼らは1ステージステップアップした。
早稲田の選手は練習から100%出さなければならない。50%でやる練習に意味はない。
あがき続け、『赤黒』は奪い取るもの。15枚のジャージは誰が手にするかわからない状況こそが強くなるチーム。この試合では練習で良かった選手を2名先発に起用した.
12時20分 キックオフ!
試合は序盤からペースを握る。FWが縦に走りペネトレイトしたボールをSH奈良がリズムよく捌いていき、チャンスフェイズを作っていく。
均衡が崩れたのは、バックローの意識の改善によるもの。
先週、NZ戦を観戦し、世界のお手本に刺激をうけ、参考にしたプレー。
フォローのコースを的確に走り、連続したプレーで6.7.8とパスをつないで最後は最近、成長著しいFL大島のハンマーによってトライゾーンになだれ込んだ。
2つ目のトライはペナルティーからLOモールで押し切り、最後はSH奈良がトライ。FWも大会を通じて成長し始めている。しかし、毎度毎度のキックオフミスで相手に流れを渡し、トライを献上。ここは要改善。次の同志社はキックオフが上手なチーム。
新人戦、春季大会なら相手に流れを持って行かれるところだが、悪い流れはDFから立て直し。DFの大黒柱谷場が、お手本のようなタックルで相手の流れを一蹴。
『CTBで負けたらラグビーは負ける。早稲田のCTBはトイメンには負けられない』との教えを守り激しくプレーしターンオーバー。(CTB対決は次の試合の注目点)
これで流れを引き戻し、SO野口が的確なゲームメイクで冷静に空いているところにボールを散らしていき、BKが次々に裏に出ていく。最後もBKからFWとつなぎ、FL中西、HO豊島のトライで前半をリードする。
後半も縦横とペネトレイトしていくが、最後のラストパス、タッチに簡単に出されてしまうなど軽率なミスによって流れに乗りきれない。ここでチームに安定感をもたらしたのがFB村井。派手さはないが自分の仕事を黙々と正確に行い、この試合の影のMVP。
最後は相手の集中力も切れ、前半同様にトライを重ね、最後はPGでノーサイド。
勝つことが早稲田ラグビーにとって『使命』。そして出れない選手に対する責任。
次の試合はAシード同志社香里。早稲田摂陵として初めての大阪トップ校と対戦する機会。
ラグビー界では早稲田と同志社は永遠のライバル関係。
あの『紺グレ』ジャージと『赤黒』ジャージが交わる日。それは普通の試合では終わらないであろう。そして終わらせてはいけない。
早稲田が早稲田であるために、相手が同志社であればなおさらのこと。
早稲田としては全身全霊をかけてタックルする。『狂気』こそ最大の武器。
敵は同志社、そして己自身。恐怖に打ち勝ち、キックオフを迎えることができるのか。目の前に王者が立った時、そこで冷静にいられるかで試合は決まる。だからこそ、この一か月でそれを乗り越える自信を!!
例え骨が折れようとも、地面に倒されようとも、這い上がってタックルし続ける、そんな姿勢が赤黒軍団にあれば勝負は面白くなる。ワセダイズムを爆発せよ!
藤森コーチ
前回の試合よりも点数は開かなかったけど、ゲームマネージメントは前回より成長していたと思います。ぼちぼち合格点かなと思います。ただ、まだ??な判断やプレーチョイスがあるのでそこはビデオで確認し、次の同志社戦までに修正したい。日々、彼らは成長していて求められていることは出来つつある。ただ、言われていることだけやっていても勝てない。上手くやっても勝てないのがラグビー。次の試合はそうゆうことを体感する試合だと思う。そのプレッシャーに耐える心技体が必要。それをこの一か月で埋めていきたい。
あとはフィットネス不足な選手が何名かいたので、この1か月は走りこみます(笑)選手も対戦をとても楽しみにしているので良い精神状態で臨めると思う。レベルアップするためには一人一人が練習中からもっと声を出していくこと。
同志社のイメージは非常にクレバーなチーム。大阪を代表するチームだし、今年は優勝候補。良い選手が揃っているしね。そうゆうチームと対戦できることは非常に光栄なこと。何も失うものはないので、早稲田は全力でぶつかっていきたい。特にBKのマッチアップはとても楽しみ。同志社のBKも良いけど、うちのBKも自信あるので、ガンガン行きますよ。(笑)