VS関西創価 『赤い壁、赤黒の侵入を阻む』
2014/05/22
敵は関西創価高校。もう何度も対戦したことがあり、お互いのプレースタイルやチームスタイルはわかっている。関西創価の伝統的なモールATやショートサイドATは強烈だが、今年のチームはFW,BK一体となって攻めてくるスタイルでさらに脅威を増したイメージであった。それに加えて勤勉さも加えたDFはワセダを奈落の底へと60分後に突き落とした。立ち直れないぐらい。
10時Kick off
試合開始早々、相手のカウンターATにCTB吉田開が挨拶代わりのビックタックルで試合の火ぶたは切って落とされた。ここで最初の流れは早稲田摂陵へ。
そのプレーから相手のゴール前に迫るが、あと一歩届かない。というよりも相手の方がラグビー理解度、対応力とも我々を上回るシーンが見られ、結局ゴールラインを越えられず、自陣に戻されてしまう。そして、相手の敵陣ATプレーであっさりとブラインドサイドを抜かれ失点を喫してしまう。失点の理由はいくつかあるが、他人任せ、コール不足により失点は否めない。
それで目が覚めたのか、再びゴール前に迫ったスクラムからしつこくサイドATを仕掛けて、最後は移動してSH玉矢が相手の隙をついて、トライを返す。
そこからはお互い中盤にて一進一退の攻防が続くが、今日のゲームを決めたと言っても過言ではないビックプレーを相手にされてしまう。
フェイズを重ね、リズムを作っている中でSOのパスをインターセプトされ、ゴール中央にトライをされてしまう。
この大切なゲームでのビックプレー、中央へのトライ、リードされる展開、すべてが早稲田摂陵の心を折ったに違いないプレーであった。
前半を5−12で折り返すとここでたまらず前半早々に負傷した主将を代える大きな決断に出る。
後半はボールを動かし、状況を打破しようとするが二人目の寄りの遅さ、ボールキャリアの弱さが目立ち、加えて関西創価のダブルタックルのしつこさに反則を重ね、次第に相手ペースに。攻め手も攻め手も状況を打破できず、焦り始めればどのような結果になるかは理解できる。相手は我々のミスにいち早く反応し、一気にトライを奪ってみせた。下のボール、イーブンボール、ミスのボールが一番ラグビーで差がつきやすい部分。本来持つべきワセダとしての最低限のDNAが平尾組は継承されずすべての部分で関西創価に負けていた。
負けるべくして負けた。
もう一度、見つめ直すべきだ。己自身を。