早稲田摂陵高校ラグビー蹴球部

未だに思い出すあの津志田組の敗戦。あの偉大な先輩たちが敗戦した衝撃は平尾組全員に危機感を与えた。その中で選ばれし2名の副キャプテンは先輩の背中をどう眺め、何を想い、何を考えていたのか？
このチームが勝つも負けるもこの二人次第。
熱さを前面に押し出すNo8磯崎巽（175cm,90kg）、クールだが内に秘めた闘志は人一倍のCTB安永渉(175cm,80kg)。
灼熱の太陽のように熱を周りの者に伝えた時、すべての人間の心はつなぎ合わされBIG BANGが起こるに違いない。すべての人間の心を、意見をまとめ血を通わせる存在『Hot Spot』になれ。そうすれば早稲田摂陵ラグビー部の時計は動き出す。
 
「何をなすか」ではなく、
「何をなそうと胸を焦がすか」

 二人の熱い男が語る３年目の想いとは。



まずは自己紹介から
磯崎)三年の副将でNO.8の磯崎巽です。
安永)同じく3年のvice captainでBKの安永渉です。
 
　2人がラグビーを始めたきっかけは？
磯崎)始めたのは中学。
最初は野球部にはいろうと思ったけど、人数多いし「毎日腹筋1000回」って言われたから、きつそうでやめた。
ラグビーは人数少なかったし、レギュラー取りやすそうだったから。
安永)俺も中学の時、友達の親に誘われたから
やりたくなかったけど、親に「やれ」って言われて「嫌や」って言う繰り返しでやめられなくなった。
 
　そんな二人にとってのラグビーの魅力とは？
磯崎)生で見ると肉のぶつかり合いが激しくて迫力がある
安永)ラグビーは人を抜いたり当たる時に、相手がしんどそうな顔をするのが嬉しい。
　　チームスポーツやから、試合に勝ったときは嬉しい。
　
　二人にとって藤森コーチってどんな人だとおもう？　
磯崎)ラグビー大好き！
安永)ONとOFFの切り替えが上手で、(サッカーとかして一緒に)遊んでいるときはふつうのお兄さんみたいな？(笑)
 
　じゃあ、藤森コーチの指導についてはどう？
磯崎)ニュージーランドから帰ってきて指導の仕方が少し変わった。
　
　例えばどんなところ？
磯崎)「そのプレー何でしたか？」とか具体的になった。その時々のテーマも。
安永)今は「何故？」と聞かれるようになったからミスについて自分で考えるようになった。
 





話は変わるけど、去年の津志田組で特に印象に残ってることはある？
磯崎)やっぱり常翔戦かなあ。
　　アップの時から熱が入ってたし、自分の中では一番熱い試合で、グランドに出てる選手としての思いや、3年生の偉大さがわかった試合やった。
安永)俺は4月の常翔啓光戦。
　　　勝てると思ったし、ここまでやれると思ってなかった。
　　　最初の10分がめっちゃしんどかったよな？
磯崎)俺後半から出たから覚えてへんわ。
安永)そうやっけ？
　　　ずっとDFやってたからしんどかったわ。

常翔啓光から点を取れたときはどう感じた？
安永)その時は正直勝てると思ったけど、調子のらんとこうと思った。

他にはなにかある？
磯崎)九州遠征！
試合終わったあとのガゼルがめっちゃしんどかった(笑)
 毎日やったしなー
磯崎)そうそう。俺泣きながら走った記憶あるもん。
安永)泣いた？(笑)
磯崎)うん。俺はな(笑)



安永は？
安永)4月の大阪桐蔭戦かな。
　　相手は日本一になったことあるチームやったし、自分たちが奮闘した試合やったとおもう。
 
実際に戦ってどう感じた？
安永)やっぱり「強いな」って思ったけど、今の自分たちの力とあんまり離れてなかったと思った。

津志田組の先輩たちはどんな人だった？
磯崎)普段は面白くて楽しませてくれた。やけど、ラグビーになると人一倍厳しかった。
安永)試合中とかは頼もしい存在やった。
2人)でも、ほとんど同期みたいな感じやったよな。



じゃあ、その3年生が引退して改めて感じたことは？
磯崎)3年生は体がでかかった！
　　　FWはほとんど3年生やったから、その抜けた穴を埋めるのがしんどい。
安永)平尾組で試合をして3年生の偉大さに気づいた。
　　　(試合中では)自分たちでは前に進めなくてどうしようもなかった時に、「3年生いたら進めてたのにな」ってなる。

じゃあ、その平尾組に足りなくて改善できることは何？
磯崎)もっと体も心もでっかく！
　　　体は食べてウエイト。心は滝にうたれろ(笑)
安永)勉強がおろそかで練習に支障がある人もちらほら。
　改善策は…
磯崎)ケータイ没収とかで良いんちゃう？(笑)
安永)せやな。じゃあケータイ没収で(笑)

平尾組について、キャプテンが平尾になることは予想してたみたいだけど、なぜ選ばれたと思う？
　磯崎)10年に1人の逸材だと言われてたから。
安永)チームの元気印だったから。

 

実際に平尾がキャプテンになってみてどう？
磯崎)遅刻せんくなったし、真面目になった。
安永)今のチームは個性的な人が多いからまとめるのが大変そう。
 
二人は副キャプテンになったけど、発表前はどう予想してた？
磯崎)3年生に「お前がなるんちゃうか。」って言われてたから、なんとなく自分やと予想してた。
安永)ちょっとは自分かなって思ってたけど、ちゃうやろなーって。
 
発表されてどうだった？
磯崎)嬉しかった。
　　　前からやりたかったから、アンケートに自分の名前書いた。
安永)50%はびっくり、50%は不安と期待。
 
どんな不安と期待があったの？
安永)目には見えない不安と、このチームがどうなるかなっていう期待。

 

 副キャプテンになって何か変わったとこある？
磯崎)新人戦で平尾がけがしてプレーできなかったから、自分がキャプテンの代わりをすることで、ちゃんとやれるか不安になった。
安永)ミスしたら自分が取り替えさなあかんし、負けてたら自分がどうにかしようと余計に思った。
磯崎)渉かっこいいこと言うやん(笑)
安永)うるさい(笑)

そんな自分のラグビーにおいての強みとかある？
磯崎)2年間ワセダのバックローはタックルと言われ続けたから、負けたくない。
安永)どの試合でもトイ面にたった人に抜かれたくないし、止められたくない。

逆に苦手なことは？
磯崎)ステップが全然きれへんところ。
安永)まだまだ藤森コーチには及びません(笑)



同期で、この人すごいなっていう人はいる？
磯崎)渉。BKにおって安定感がある。一番上手くてセンスある。
安永)巽。FWの中心で、ムードメーカー。
 
 じゃあ、後輩で期待してる人は？
磯崎)三宅。ミーティングで良い答え出してるし、プレーも良いから、あとは体を大きくして頑張れ！
安永)徳川。スピードあるし動きも速いから、あとはミスに恐れない心をもって欲しい。
 
最後に自己PRを!!
安永)あと何ヶ月になるかわかりませんが、練習を積んで公式戦で１つでも多く勝てるようにこれからもがんばりたいです。
いつもチャレンジ精神で立ちはだかる壁をアグレッシブルにアタッキングラグビーする(笑)
　　巽、大学に行かせてくださいって言っとけ(笑)
磯崎)それはない(笑)
　　今後の試合は僕だけを見といてください！