VS初芝富田林高校 『流れる緊張感。ワセダの未来のために今変わるべき。』
2013/09/15
9月15日
津志田組の花園予選が開幕。毎年この季節になると当たり前だが、グランドには緊張感が走る。この緊張感は危機感の現れであり、なくてはならないものである。
緊張感を作り出すのは3年生であり、その姿勢を見て後輩たちは育っていく。
ワセダの3年生はどうあるべきかと。
初戦の相手は初芝富田林高校。
前日の天気予報を見れば台風が近づき、濡れたグランド、強風が吹いているゲームを想像していた。
しかし、試合開始の合図がなる前には、嵐の前の静けさとはこのことなのかと思わせるぐらい、風もほとんどなくグランド状態も普通であった。
公式戦初戦というものは例年上手くいかないものである。適度な緊張感を保てず、どこかフワッとなってしまい、地に足がつかない状態。真島組も、熊澤組も。
そんな中、ゲームキャプテンを任されたのは3番・三寺。この選考にはいくつかの要素が重なり合い生まれたものである。そこには指導者から変わらなければいけないというメッセージがあった。数週間前に失った信頼。3年生として、3番として、早稲田として、ラガーマンとして大切なことは何なのか。そう問われた彼は早稲田らしさがない行動をした。信頼を築くのには時間がかかるが、信頼がなくなるのは一瞬だ。そんな彼はリーダーというものに、この3年間無縁だった。今までの人生の中でも・・・
人前で話すことが苦手なタイプの典型だ。だが、それではリーダーは務まらない。人を導くためにプレーはさることながら、全体の士気を上げるための言葉が必要だ。言葉とはスポーツにおいて非常に重要だ。チームのモチベーションを上げる、下げるのは言葉だ。言葉はメッセージなのである。そのメッセージを発信することが苦手な彼がリーダーを務めるということで不安もあったが、それ以上にこの経験を彼がどう人生に、そしてこれからの姿勢に生かすのかを期待していた。
新しいアップにはリーダーが話す機会が多い。それぞれのタイミングで適切な言葉が必要であり、試合開始の合図が鳴る瞬間に心の状態が最高潮にならなければいけない。
そう考えると、もっとアップの最中にストーリーがなければならない。常に同じではなく、終盤に向かってもっと盛り上がるように全員が意識しなければならないだろう。
三寺のソロで始まった北風。ソロパートは主将だけが歌うことが許されるパートである。
心は一つになった。
11時15分 KICK OFF
序盤でイージーなミスを連発。少しスリッピーな条件があったとはいえ、堅いプレーができないのは問題だ。基本スキルの大切さを改めて感じた試合の入りであった。そんな中でも安定したプレーをする選手が一人。未来の早稲田摂陵を背負っていくのはこの男に間違いない。堅実、確実を兼ね備えた恐るべきルーキー・二ノ丸。この男の安定感は3年生を凌ぐほど。彼の堅実なプレーから流れを引き寄せ、徐々にトライを奪っていく。落ち着きを取り戻し、全員が堅いプレーに終始することで、流れは完全に早稲田摂陵ペースに。
ラン、キック、パスとバランスよく攻撃し、前半を終えた。
ハーフタイムでの指示は
「確実なプレーをしっかりとするように。入りが悪いので軽いプレーはしない」
後半も交代したメンバーが与えられたチャンスを生かす。
グランドにはチャンスがある。チャンスは皆にある。
練習を大切にしない者にはチャンスは与えられない、練習を休むものも同じである。そんな中、1年生が4名公式戦デビューしたのは努力の結果。ワセダらしいと言えばそうだろう。我々のような素人軍団には皆にチャンスがある。何事も必死に夢中になればチャンスは転がってくる。
この経験を生かして、これからの早稲田摂陵ラグビー部を引っ張っていってほしい。
試合は最後まで集中力を切らさずに113-0でノーサイドの笛を聞いた。
次戦は9月22日(日)、13時半から枚方高校で天王寺高校と対戦します。
(藤森コーチ)
初戦ということもあり、硬さがみられた。その中でも、本当に強いチームは簡単なミスはしないだろう。そう考えれば、我々はまだまだ甘いだろうし、改善すべき点が多々あった試合。1年生が試合に出て活躍したことは良かったですね。経験をどう生かしていくのかが大切であり、このあとの成長を見守りたい。そんな中でも二ノ丸は素晴らしい。練習中からそうですけど、派手さはないけど安定感がある。信頼できるプレイヤーの一人です。
みなさんからなぜ三寺がキャプテンかと聞かれましたが、いろんな理由があります。
一番は「漢になれ」ということですかね。変われなければいけない人たちが数名いる中の一人です。グランドに入ったら鬼の形相になる必要があると思うし、3年生なら厳しさが必要だと思う。プレーは当たり前だけど、言葉で表現できないとかはまだまだ早稲田の3年生としては物足りないし、周りの人間に頼って独り立ちしていない。そうゆう意味でこの経験が彼のこれからに、そして人生にどう生かされるかが楽しみです。がんばっていたと思います。次の試合ではもっと変わった三寺が見られると思うので期待したいと思います。
他の3年生も変わらなければいけないと思います。とりわけ7,8、9番の3人は自分に甘いので、自分にベクトルを向けないといけない。物足りないのは日々伝えていると思うので、観ている人が変わったなと感じるぐらいの大きな変化が必要でしょう。
次も変わらず負けたら津志田組は終わってしまう試合なので、気を引き締めていきたいと思います。負けたら終わりという恐怖にどれだけ向かい合って行けるかだと思います。
応援に来てくださった皆様、ありがとうございました。
津志田組の花園予選が開幕。毎年この季節になると当たり前だが、グランドには緊張感が走る。この緊張感は危機感の現れであり、なくてはならないものである。
緊張感を作り出すのは3年生であり、その姿勢を見て後輩たちは育っていく。
ワセダの3年生はどうあるべきかと。
初戦の相手は初芝富田林高校。
前日の天気予報を見れば台風が近づき、濡れたグランド、強風が吹いているゲームを想像していた。
しかし、試合開始の合図がなる前には、嵐の前の静けさとはこのことなのかと思わせるぐらい、風もほとんどなくグランド状態も普通であった。
公式戦初戦というものは例年上手くいかないものである。適度な緊張感を保てず、どこかフワッとなってしまい、地に足がつかない状態。真島組も、熊澤組も。
そんな中、ゲームキャプテンを任されたのは3番・三寺。この選考にはいくつかの要素が重なり合い生まれたものである。そこには指導者から変わらなければいけないというメッセージがあった。数週間前に失った信頼。3年生として、3番として、早稲田として、ラガーマンとして大切なことは何なのか。そう問われた彼は早稲田らしさがない行動をした。信頼を築くのには時間がかかるが、信頼がなくなるのは一瞬だ。そんな彼はリーダーというものに、この3年間無縁だった。今までの人生の中でも・・・
人前で話すことが苦手なタイプの典型だ。だが、それではリーダーは務まらない。人を導くためにプレーはさることながら、全体の士気を上げるための言葉が必要だ。言葉とはスポーツにおいて非常に重要だ。チームのモチベーションを上げる、下げるのは言葉だ。言葉はメッセージなのである。そのメッセージを発信することが苦手な彼がリーダーを務めるということで不安もあったが、それ以上にこの経験を彼がどう人生に、そしてこれからの姿勢に生かすのかを期待していた。
新しいアップにはリーダーが話す機会が多い。それぞれのタイミングで適切な言葉が必要であり、試合開始の合図が鳴る瞬間に心の状態が最高潮にならなければいけない。
そう考えると、もっとアップの最中にストーリーがなければならない。常に同じではなく、終盤に向かってもっと盛り上がるように全員が意識しなければならないだろう。
三寺のソロで始まった北風。ソロパートは主将だけが歌うことが許されるパートである。
心は一つになった。
11時15分 KICK OFF
序盤でイージーなミスを連発。少しスリッピーな条件があったとはいえ、堅いプレーができないのは問題だ。基本スキルの大切さを改めて感じた試合の入りであった。そんな中でも安定したプレーをする選手が一人。未来の早稲田摂陵を背負っていくのはこの男に間違いない。堅実、確実を兼ね備えた恐るべきルーキー・二ノ丸。この男の安定感は3年生を凌ぐほど。彼の堅実なプレーから流れを引き寄せ、徐々にトライを奪っていく。落ち着きを取り戻し、全員が堅いプレーに終始することで、流れは完全に早稲田摂陵ペースに。
ラン、キック、パスとバランスよく攻撃し、前半を終えた。
ハーフタイムでの指示は
「確実なプレーをしっかりとするように。入りが悪いので軽いプレーはしない」
後半も交代したメンバーが与えられたチャンスを生かす。
グランドにはチャンスがある。チャンスは皆にある。
練習を大切にしない者にはチャンスは与えられない、練習を休むものも同じである。そんな中、1年生が4名公式戦デビューしたのは努力の結果。ワセダらしいと言えばそうだろう。我々のような素人軍団には皆にチャンスがある。何事も必死に夢中になればチャンスは転がってくる。
この経験を生かして、これからの早稲田摂陵ラグビー部を引っ張っていってほしい。
試合は最後まで集中力を切らさずに113-0でノーサイドの笛を聞いた。
次戦は9月22日(日)、13時半から枚方高校で天王寺高校と対戦します。
(藤森コーチ)
初戦ということもあり、硬さがみられた。その中でも、本当に強いチームは簡単なミスはしないだろう。そう考えれば、我々はまだまだ甘いだろうし、改善すべき点が多々あった試合。1年生が試合に出て活躍したことは良かったですね。経験をどう生かしていくのかが大切であり、このあとの成長を見守りたい。そんな中でも二ノ丸は素晴らしい。練習中からそうですけど、派手さはないけど安定感がある。信頼できるプレイヤーの一人です。
みなさんからなぜ三寺がキャプテンかと聞かれましたが、いろんな理由があります。
一番は「漢になれ」ということですかね。変われなければいけない人たちが数名いる中の一人です。グランドに入ったら鬼の形相になる必要があると思うし、3年生なら厳しさが必要だと思う。プレーは当たり前だけど、言葉で表現できないとかはまだまだ早稲田の3年生としては物足りないし、周りの人間に頼って独り立ちしていない。そうゆう意味でこの経験が彼のこれからに、そして人生にどう生かされるかが楽しみです。がんばっていたと思います。次の試合ではもっと変わった三寺が見られると思うので期待したいと思います。
他の3年生も変わらなければいけないと思います。とりわけ7,8、9番の3人は自分に甘いので、自分にベクトルを向けないといけない。物足りないのは日々伝えていると思うので、観ている人が変わったなと感じるぐらいの大きな変化が必要でしょう。
次も変わらず負けたら津志田組は終わってしまう試合なので、気を引き締めていきたいと思います。負けたら終わりという恐怖にどれだけ向かい合って行けるかだと思います。
応援に来てくださった皆様、ありがとうございました。
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