VS大阪産業大学附属高校 『見せつけられた実力差。迫り来る恐怖』
2013/05/19
ちょうど1年前と同じカード。我々にとっては昨年度のリベンジを果たす機会であった。 早稲田摂陵になって初のシード権を獲得すべく、この試合に向けて練習していた。 しかし、その思惑はキックオフ開始わずか15分で打ち砕かれた。つまり、この15分で勝敗は決まり、早稲田は深い闇に沈んでいった。深い深い闇へと・・・・・
5月19日
そこには手に汗握るような展開や観客を巻き込む熱いプレーや心動かすビックタックルとは対照的な早稲田の姿があった。
どことなく違和感を感じながら始まった試合。わずかな歯車の違いがもたらす違和感。胸騒ぎ。それは試合前日から始まっていた。
試合は開始早々動いた。試合前練習後にメンバー変更があり、その影響はあるにしてもキックオフからゲームプランとは異なるプレーが続いた。
これはつまり、戦術を正確に理解していないこと、他のポジションの役割を認識していないことに他ならない。
1流の選手は周りの選手の動きを把握してどのような役割を自分とそのポジションの選手がしなければいけないかを理解している。それがわかっていればコミュニケーションや責任の所在は明確であり、チームは上手く回っていく。つまりまだまだ我々は甘かった。
試合は相手の9番に支配された。捌き、ラン、なんといってもその判断力に左右にボールを動かされゲインを切られ続けた。開始早々に先制パンチを食らうと、修正するまもなく立て続けに攻められ、気付けば4トライを15分の間に取られてしまう。インゴールを眺めるとリーダーからチームを鼓舞し全員がどうすべきかが伝わってくるような動作はなかった。前半何とか1トライを返すも1トライを返され、流れを引き戻せない。
ハーフタイム
コーチから檄が飛び、気合を入れ直してリズムを変えようとするもこの日はペナルティーで自滅。トライをしても相手の反撃を受け追いつくことができない。しかし、気合を入れ直したことで後半は先制点を取るが、相手の反撃にあい点数を詰めることができなかった。
そのまま試合の展開は変わらず、19-41でノーサイドを迎えた。
いかにアップが大切なのか、試合の入りが大切なのかを教えられた試合であった。そして、何よりも準備の大切さ。
試合の勝負は前日には決まっている言葉の通り、早稲田の準備が相手よりもできていなかった。
我々は常に敗戦を糧に反骨心を持って戦ってきた集団だったが・・・
早稲田に必要な『挑戦者』としての心。決して油断していたわけではない、だがどこかで心の隙があったことは否定できないだろう。
あの真島組は合同チームに大敗して、リベンジをするために反骨心を持ち可能性を信じた・・・・
熊澤組は常翔学園や大阪桐蔭などに大敗して、反骨心を持った。そして、かすかに見えた希望の光を信じて走り続けた結果、大阪のベスト4へとたどり着いた。
そこには常に反骨心やリベンジ、この激戦区を勝ち抜くために必要な危機感があった。
『今を熱く生きられない者に未来を語る資格はない。早稲田ラグビーの戦いの系譜を継承し、早稲田ラグビーの体現者となれ』
この言葉なくして早稲田ラグビーは語れない。
それこそが我々が這い上がってきた要因だった。そして、その先輩たちの背中を見てきた津志田組。
だが,新人戦で準優勝したことが持つべき反骨心や危機感を頭の片隅から消した。錯覚、幻想。
チーム結成当初の勢いはどこへ・・・・・・
そこには間違いなく危機感と熊澤組や先輩たちを乗り越えたいという気持ちがグランドに充満していた。毎年のことだが花園予選の抽選が決まってから焦り、練習をし始め、集中力と危機感が上がる。そこから練習を始めては遅いということは先輩たちが悔し涙で伝えたはずだが・・・・・与えられている時間は1日24時間、365日。この時間はみな平等なのである。
予選開始までもう100日ない。シード権はなく、1回戦からの登場や不確定要素が多いこの現状に危機感を持たなければ、未来はない。
試合前から相手が強いことは昨年から分かっていた。だからこそ、試合の入りがとても大切だったはず。だが、あのアップを見る限り、迫りくる危機感を感じチームを勝利に導くリーダーシップを発揮した者はいなかった。この『アップ』『リーダーシップ』の言葉は毎回出てくるフレーズである。つまり、それほどまでに危機的状況、崩壊している事態である。
何を変えればいいのかわからないほど、早稲田は落ちるところまで落ちたであろう。この数試合、早稲田としてのモチベーション、モラル、責任が欠如している。誰かやってくれるだろう、誰か引っ張ってくれるだろう、その『誰か』という言葉が表すか如く、DF面やAT面で一歩対応が遅れてしまう。人から動かされ、自分で判断やマネジメントをしていないので後手に回る。これこそ、今の早稲田摂陵ラグビー部の弱さ。
藤森コーチ
相手の集中力と我々の集中力では差があり前半15分で勝負を決められました。あとは相手に研究されていましたね。それを感じたシーンはキックオフですが、相手の準備が上回っていたと思います。
トライを取られてからどのように解決し、どのようなゲームマネジメントをするのかをじっと見ていると、そこにはリーダーシップや反骨心、危機感、熱など早稲田の選手が持たなければいけないマインドがありませんでした。今年のチームは自発性がなく、自分たちからチームを盛り上げることができない。練習量が足りていないので自信がない、声が出ないですね。課題はたくさんありますが、予選まで時間がないので相当まずいと思っています。危機感しかないです。
心の問題が一番です。吹っ切って、割り切って、腹をくくって練習しないと間に合わない。それを生徒が感じているかどうかですね。
怪我人も非常に多いことは気になります。日頃からのケアや食事のとり方が徹底できていないので、まずはそこからもう一度考えなければなりません。
5月19日
そこには手に汗握るような展開や観客を巻き込む熱いプレーや心動かすビックタックルとは対照的な早稲田の姿があった。
どことなく違和感を感じながら始まった試合。わずかな歯車の違いがもたらす違和感。胸騒ぎ。それは試合前日から始まっていた。
試合は開始早々動いた。試合前練習後にメンバー変更があり、その影響はあるにしてもキックオフからゲームプランとは異なるプレーが続いた。
これはつまり、戦術を正確に理解していないこと、他のポジションの役割を認識していないことに他ならない。
1流の選手は周りの選手の動きを把握してどのような役割を自分とそのポジションの選手がしなければいけないかを理解している。それがわかっていればコミュニケーションや責任の所在は明確であり、チームは上手く回っていく。つまりまだまだ我々は甘かった。
試合は相手の9番に支配された。捌き、ラン、なんといってもその判断力に左右にボールを動かされゲインを切られ続けた。開始早々に先制パンチを食らうと、修正するまもなく立て続けに攻められ、気付けば4トライを15分の間に取られてしまう。インゴールを眺めるとリーダーからチームを鼓舞し全員がどうすべきかが伝わってくるような動作はなかった。前半何とか1トライを返すも1トライを返され、流れを引き戻せない。
ハーフタイム
コーチから檄が飛び、気合を入れ直してリズムを変えようとするもこの日はペナルティーで自滅。トライをしても相手の反撃を受け追いつくことができない。しかし、気合を入れ直したことで後半は先制点を取るが、相手の反撃にあい点数を詰めることができなかった。
そのまま試合の展開は変わらず、19-41でノーサイドを迎えた。
いかにアップが大切なのか、試合の入りが大切なのかを教えられた試合であった。そして、何よりも準備の大切さ。
試合の勝負は前日には決まっている言葉の通り、早稲田の準備が相手よりもできていなかった。
我々は常に敗戦を糧に反骨心を持って戦ってきた集団だったが・・・
早稲田に必要な『挑戦者』としての心。決して油断していたわけではない、だがどこかで心の隙があったことは否定できないだろう。
あの真島組は合同チームに大敗して、リベンジをするために反骨心を持ち可能性を信じた・・・・
熊澤組は常翔学園や大阪桐蔭などに大敗して、反骨心を持った。そして、かすかに見えた希望の光を信じて走り続けた結果、大阪のベスト4へとたどり着いた。
そこには常に反骨心やリベンジ、この激戦区を勝ち抜くために必要な危機感があった。
『今を熱く生きられない者に未来を語る資格はない。早稲田ラグビーの戦いの系譜を継承し、早稲田ラグビーの体現者となれ』
この言葉なくして早稲田ラグビーは語れない。
それこそが我々が這い上がってきた要因だった。そして、その先輩たちの背中を見てきた津志田組。
だが,新人戦で準優勝したことが持つべき反骨心や危機感を頭の片隅から消した。錯覚、幻想。
チーム結成当初の勢いはどこへ・・・・・・
そこには間違いなく危機感と熊澤組や先輩たちを乗り越えたいという気持ちがグランドに充満していた。毎年のことだが花園予選の抽選が決まってから焦り、練習をし始め、集中力と危機感が上がる。そこから練習を始めては遅いということは先輩たちが悔し涙で伝えたはずだが・・・・・与えられている時間は1日24時間、365日。この時間はみな平等なのである。
予選開始までもう100日ない。シード権はなく、1回戦からの登場や不確定要素が多いこの現状に危機感を持たなければ、未来はない。
試合前から相手が強いことは昨年から分かっていた。だからこそ、試合の入りがとても大切だったはず。だが、あのアップを見る限り、迫りくる危機感を感じチームを勝利に導くリーダーシップを発揮した者はいなかった。この『アップ』『リーダーシップ』の言葉は毎回出てくるフレーズである。つまり、それほどまでに危機的状況、崩壊している事態である。
何を変えればいいのかわからないほど、早稲田は落ちるところまで落ちたであろう。この数試合、早稲田としてのモチベーション、モラル、責任が欠如している。誰かやってくれるだろう、誰か引っ張ってくれるだろう、その『誰か』という言葉が表すか如く、DF面やAT面で一歩対応が遅れてしまう。人から動かされ、自分で判断やマネジメントをしていないので後手に回る。これこそ、今の早稲田摂陵ラグビー部の弱さ。
藤森コーチ
相手の集中力と我々の集中力では差があり前半15分で勝負を決められました。あとは相手に研究されていましたね。それを感じたシーンはキックオフですが、相手の準備が上回っていたと思います。
トライを取られてからどのように解決し、どのようなゲームマネジメントをするのかをじっと見ていると、そこにはリーダーシップや反骨心、危機感、熱など早稲田の選手が持たなければいけないマインドがありませんでした。今年のチームは自発性がなく、自分たちからチームを盛り上げることができない。練習量が足りていないので自信がない、声が出ないですね。課題はたくさんありますが、予選まで時間がないので相当まずいと思っています。危機感しかないです。
心の問題が一番です。吹っ切って、割り切って、腹をくくって練習しないと間に合わない。それを生徒が感じているかどうかですね。
怪我人も非常に多いことは気になります。日頃からのケアや食事のとり方が徹底できていないので、まずはそこからもう一度考えなければなりません。